タイトル:ワークマン式「しない」経営
サブタイトル:4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
著者:土屋哲雄 株式会社ワークマン専務取締役
テーマ:
「しない」会社がどのようにブルーオーシャン市場を発見し、客層拡大して業績を上げたのか。どのように自分の頭で考える写真を育てたのか。
◎社員のストレスになることはしない
◎ワークマンらしくないことはしない
◎価値を生まない無駄なことをはしない
「しない」会社:
◎社員のストレスになることはしない
・残業しない
・仕事の期限を設けない
・ノルマと短期目標を設定しない
◎ワークマンらしくないことはしない
・他社と競合しない
・値引きをしない
・デザインを変えない
・顧客管理をしない
・取引先を変えない
・加盟店は、対面販売をしない
閉店後にレジを締めない
ノルマもない
◎価値を生まない無駄なことをはしない
・社内行事をしない
・会議を極力しない
・経営幹部は極力出社しない
・幹部は思いつきでアイデアを口にしない
しない経営:
・目標は少なく
・人をかけない
・お金をかけない
・期限を定めない
データ:
2020年3月期
チェーン全店売上1220億 営業利益192億 経常利益207億 純利益134億
2020年9月末現在
885店舗 ユニクロの国内店舗数を抜いた
メモ:
・人間は良心的だから、会社が本気なら自分もやろうと考える。
・社員はノルマで頑張るのではなく、良心で行動する。ノルマは達成できないとあきらめるが、良心で仕事をすれば自発的に継続する
・社長が目標を一つに定め、それを「愚直」に継続すれば確実に会社は変わる
・競争相手のいる市場へは行かない
・値引は「お客様への裏切り行為」だからしない
所感:
他社と競合せず、自社の強みを活かし
人を信じること含め、ひたすらに自らの信念を貫いてきた。
それが、ワークマンを躍動させてきた原動力になっていると感じた。
作業服だけでは今のような発展はなかっただろう。
自分達が考えていなかった用途、それをお客様が考え、発信してくれた。
そんな時代なのかもしれない。
人を信じ、信念を貫いてきた結果なのだろう。
とてもすばらしいことだと思う。
これからも、お客様だけではなく、
ワークマンに関わる全ての人のために優しい会社であってください。
そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。
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